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テクノロジーと法律の覚書

地方公務員のこーぼくがテクノロジーや法律について勉強したことを書きます

ビッグデータを知財として保護

www.nikkei.com

 

ビッグデータ知的財産権として保護されるみたいです。

特許に類似した登録制のようです。

明日発表されるようですが、少しこれについて書きたいと思います。

流し読みして走り書きしたので間違い等も多くあると思いますが許してください。

 

2016年5月に知的財産戦略本部が出した『知的財産推進計画2016(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku20160509.pdf)』

の9ページ、『(ビッグデータ時代のデータベースの取扱い)』に関連する制度だと思われます。

これによると、ビッグデータの活用により価値が生まれるようになってきた社会の中で、自動的に集積された現行の著作権法で保護することが難しいデータの集合体(それを、上記計画では、『創作性が認められにくいデータベース』と表現しています)、それを保護する趣旨のようです。

ところで、現行の著作権法ではデータベースに著作権が認められています。

著作権法上のデータベースとは、『論文、数値、図形その他の情報の集合物であつて、それらの情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したものをいう。(2条1項10号の3)』であり、そのデータベースは、『データベースでその情報の選択又は体系的な構成によつて創作性を有するものは、著作物として保護する。(12条の2第1項)』として著作権が認められます。

なぜ、この2つの条文により収集されたビッグデータがデータベースとして著作権保護されにくいかというと、12条の2第1項の『創作性を有するものは』という文言にあてはまらないようです。たしかに、インターネット上に流通するデータをプログラムにより自動的に集めたものには創作性があるとは言い難いと感じます。

この点に関しては、下記の記事がわかりやすいです。

wedge.ismedia.jp

この記事によると、データベースに著作権が認められるためには、

① 論文、数値、図形その他の情報の集合物であること(情報の集合物)
 ② そうした情報がコンピュータで検索できるよう体系的に構成されていること(体系的構成)
 ③ 情報の選択又は体系的構成が創作性を有すること(創作性)

 の3つの要件が必要で、ビッグデータ等、自動的に集積されたデータの集合体は上記の

②、③の要件を満たすことが難しいようです。

個人的な考えとして、②の要件に関しては、集積したデータを整理すればいいだけなので満たすのは容易ではないかと考えます。

しかし、③の創作性の要件を考えるとやはり現行の著作権法によるビッグデータの保護は難しく、それを保護するための方策は必要なのでしょう。

個人的にはビッグデータという個人の記録をただ自動的に集めただけのものに知的財産権が認められるべきが疑念が残ります。

 

明日の提言の記事を読んでからまた書きます。